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長谷 綾子
フォト:阿波根 治氏

オンド・マルトノについて

Ondes Martenot 〜フランス風エレガンスの結晶・唯一無二な楽器〜

フランス生まれの楽器。「オンド・マルトノ」の「オンド」はフランス語で「音波」の意味、 「マルトノ」は楽器の作者の名前。
製作者のモリス・マルトノ(1898-1980)は、 電気技師で、チェロを弾きこなす音楽家でもあった。
彼の多彩な才能が結実した、このユニークな楽器オンド・マルトノが初めて公開されたのは、 1928年のパリ。
演奏する本体の部分と、数種類のスピーカーからなり、 奏者は、右手で鍵盤と手前に張られた1本の弦を操って音の高さを決め、 左手で音の長さや強さを調節しつつ様々な表情を作り出す。
弦の張られた「パルム」、銅鑼のつるされた「メタリック」の各スピーカーは、 奏者の表現と結びついた楽器の一部として、繊細かつ奥行きのある音空間を演出する。
音は電気によって発せられるが、様々な音を重ねて作り出す音色の決定から、 一音一音にいかなる表情を持たせ、どう伝えるか。
繊細な表情から大胆な表現まで、 音づくりの一切が奏者にゆだねられる。
そんな人間味溢れる楽器。それが、このオンド・マルトノである。
プロフィール

新潟市出身。幼少よりピアノを始める。新潟大学教育学部卒業、同大学院修了。
大学院在学中、イギリス王立音楽院Royal Academy of Musicへ留学。ピアノと音楽学を専攻し、 帰国後は、ソロや室内楽等での演奏活動のほか、論文・紀要・プログラムノートの執筆、 新聞や音楽雑誌でのコンサート・レビュー執筆等を行う。
ピアノでは、2000年、連弾と2台ピアノのための20世紀の作品を集めたコンサート 「20世紀あ・ら・か・る・と」を東京ほか3都市で開催。翌年には日本人作曲家による作品で、 JAPAN2001の一環としてイギリス4か所でも公演を行い地元紙において絶賛される。
また1998年より、長岡市芸術文化振興財団にて演奏会等の企画・運営にも携わる。 その間、オンド・マルトノと運命的に出会う。歌心を持ち、光をまとったかのような その音色と多彩な表現力に魅了され、世界的オンド・マルトノ奏者ハラダ タカシ氏に 教えを請うとともに、ハラダ氏のコンサートを長岡市にて開催する。
2001年より東京都に居を移し、現在はオンド・マルトノを中心に幅広く演奏活動を展開中。
2002年東京芸大・奏楽堂での「オンド・マルトノ」コンサートにおいて、 ハラダ タカシ オンド・マルトノ六重奏団のメンバーとして出演。
昨年は、カノン工房チャレンジarts2000シリーズvol.8「長谷綾子オンド・マルトノコンサート」 (四谷コア石響)、リリック・ホワイエコンサート(長岡リリックホール)、 長谷綾子×長谷部幸子デュオ オンド・マルトノとピアノのコンサート(だいしホール)、 ちくっとほわっとオンド・マルトノこんさーとvol.2(エプタザール)、 Break Station LIVE(東京駅)等を行い、浜松市でのハラダ タカシ氏による レクチャーコンサートにおいて、オンド・マルトノとピアノで出演。
また12月東京にて、自作の曲と即興演奏によるオンド・マルトノと、 朗読とのコラボレーション(カノン工房チャレンジarts2000シリーズ)を行い好評を得る。
2004年1月大倉山水曜コンサート、2月新津市美術館でのミュージアムコンサートに出演。 4月には、朗読とのコラボレーションを練馬の観蔵院曼荼羅美術館にて再演、 また即興を含んだ現代ダンスとのコラボレーションを四谷コア石響にて行う。 5月、銀座の博品館劇場での瀬戸内寂聴監修「源氏物語 朗読」においてオンド・マルトノ を演奏。
レコーディングでは、2004年、カナダのCvgateよりYaming作曲『夜の祈り』がリリース予定。